「添え状(カバーレター)は必要?」「何を書けばいい?」——書類を郵送する際や、応募書類に添える一枚として求められることがある添え状について解説します。
添え状はマナーの観点から添える「ビジネス文書」です。必須ではないケースも多いですが、丁寧さと誠実さをアピールする機会でもあります。
添え状が必要なケース・不要なケース
LHH転職エージェントの解説でも、送付状は郵送時に使う書面であり、履歴書や職務経歴書を直接企業へ持参する場合は作成する必要がないと説明されています。ケースごとの判断基準は以下の通りです。
添え状が必要なケース
- 郵送で書類を送る場合:書類に同封する添え状は基本的なビジネスマナーです
- メールで書類を送る場合:メール本文が添え状の代わりになるため、別途添え状を作る必要はありませんが、簡潔な書き方で作成しておくと丁寧さが伝わります
- 企業から求められた場合:「添え状を同封してください」と明記されている場合は必ず作成する
添え状が不要なケース
- 転職エージェント経由の応募:エージェントが書類を送るため、添え状は通常不要
- Web応募フォームからの応募:フォームに入力する形式のため添え状を別途作る必要なし
- 採用担当者から「不要」と言われた場合:指示に従う
添え状の構成と書き方
添え状はA4用紙1枚に収めます。以下の構成が基本です。
(右上)日付
(左揃え)宛名
会社名
部署名
担当者名 様
(右揃え)自分の氏名・住所・電話番号・メール
(中央揃え)件名:「応募書類送付の件」など
(本文)
・書き出しの挨拶
・応募するポジション
・添付書類の案内
・締めの一文
(左揃え)以上
紙・封筒の選び方
白無地のA4用紙が基本です。市販の履歴書用紙についてくる添え状の用紙があれば、それを使っても問題ありません。
封筒は「白の長形3号」(A4書類を三つ折りにして入れる一般的な封筒)と「角形2号」(A4サイズそのまま入る封筒)の2種類が主流です。郵送の場合は書類を折らずに送れる角形2号がおすすめです。日本郵便の料金表によると、定形外郵便物(規格内)は長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm・重量1kg以内が条件で、履歴書数枚程度(50〜100g)なら140〜180円が目安です。
封筒の表には「応募書類在中」と赤で書くか、スタンプを押すと採用担当者が中身を素早く把握できます。
添え状の例文テンプレート
郵送用の添え状例文
20XX年X月X日
株式会社○○
人事部 採用担当 ○○様
山田 太郎
〒XXX-XXXX
東京都○○区○○1-2-3
電話:090-XXXX-XXXX
メール:yamada@example.com
応募書類送付の件
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、貴社の営業職(求人番号:XXXXX)に応募させていただきたく、
下記の書類を送付申し上げます。
記
・履歴書 1通
・職務経歴書 1通
以上の書類を同封いたします。
ご査収のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、書類に関してご不明な点がございましたら、
上記連絡先までご連絡ください。
敬具
メール添付用の添え状(簡易版)
メール送付時の添え状は、Word・PDFで作成し添付するか、メール本文に直接書く形でも構いません。
件名:営業職 応募書類送付の件(山田太郎)
株式会社○○
人事部 採用担当 ○○様
はじめてご連絡いたします。
山田太郎と申します。
貴社求人サイト掲載の営業職(求人番号:XXXXX)に
応募させていただきたく、書類をお送りいたします。
【添付書類】
・履歴書(PDF)
・職務経歴書(PDF)
ご査収いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
──────────────────
山田 太郎
電話:090-XXXX-XXXX
メール:yamada@example.com
──────────────────
添え状で避けるべきこと
志望動機を長々と書く
添え状は「書類を送る旨を伝えるビジネス文書」です。志望動機・自己PRを詳しく書く場所ではありません。それらは職務経歴書・履歴書に書くべき内容です。添え状に書くのは「応募書類をお送りします」というシンプルな内容で十分です。
手書きか印刷か
郵送で送る場合の添え状は、印刷(PC作成)で問題ありません。「手書きの方が誠意が伝わる」と思う人もいますが、特に指定がない限り印刷で構いません。手書きの場合は楷書で丁寧に書きましょう。
ミスが多い表現
| 誤り | 正しい表現 |
|---|---|
| 「宜しくお願い致します」 | 「よろしくお願いいたします」 |
| 「御確認お願いします」 | 「ご確認のほどよろしくお願い申し上げます」 |
| 「拝見いただけますか」 | 「ご査収いただけますよう」 |
| 「ご苦労さまです」 | 「お世話になっております」 |
よくある質問
Q. 添え状はA4サイズでないといけませんか?
一般的にA4が標準ですが、B5でも問題ありません。封筒のサイズに合わせましょう。
Q. 添え状がなくても選考に影響しますか?
郵送の場合、添え状がないと「ビジネスマナーを知らない」という印象を与える場合があります。書類の選考には直接影響しないことがほとんどですが、書いておくことで損はありません。
Q. 宛名の担当者名がわからない場合はどう書きますか?
「人事部 採用担当者様」または「採用ご担当者様」と書きます。「担当者 様」のように「者」と「様」を続けるのは一般的です。
Q. 添え状に日付はいつのものを書けばいいですか?
投函日または郵便局へ持ち込む日の日付を書きます。書類作成日と投函日がずれる場合は、投函直前に日付を書き直しましょう。古い日付のまま送ると、確認漏れの印象を与えます。
Q. 添え状の枚数(部数)はどう考えればいいですか?
添え状は1通1枚が基本です。複数社に応募する場合も、その都度、会社名・宛名・求人番号を書き換えた別々の添え状を用意しましょう。使い回しで前の会社名が残ったまま送るミスには特に注意が必要です。
送付前の最終チェックで添え状を仕上げる
添え状は面接の合否を直接左右するものではありませんが、採用担当者への「最初の印象づけ」として丁寧に準備しましょう。
- 郵送応募には添え状を同封するのがビジネスマナー
- エージェント経由・Web応募では不要なケースが多い
- 内容は「書類を送る旨の案内」のみ。志望動機は書かない
- A4用紙1枚、印刷でOK(特に指定なければ手書き不要)
- 次の一歩: 封筒は角形2号を選び、投函直前に添え状の日付と宛名を書き直してから送る




