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「社会保険給付金サポート」という言葉を見て、「怪しいサービスなのでは」と身構えた方は少なくないはずです。退職後に受け取れる公的な給付金の申請を手伝うとうたうサービスは増えていますが、仕組みや料金がわかりにくく、不安の原因になっています。社会保険給付金サポートの基本的な仕組み、合法な申請支援と不正受給の境界線、料金相場のタイプ、契約前に確認すべきポイントを整理してお伝えします。
社会保険給付金サポートとは?仕組みを解説
社会保険給付金サポートとは、退職前後の方を対象に、雇用保険の失業手当(基本手当)、健康保険の傷病手当金、再就職手当といった公的な給付金の申請手続きを支援する民間サービスの総称です。書類の書き方の案内、申請スケジュールの整理、ハローワークや健康保険組合とのやり取りの進め方の助言などを、専任の担当者が伴走する形で提供するのが一般的な形態です。
押さえておきたいのは、受給できるかどうかはサービス側が決めるわけではないという点です。失業手当であれば離職の日以前2年間に被保険者期間が通算12か月以上あること、傷病手当金であれば連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったことなど、制度で定められた要件をハローワークや協会けんぽが個別に審査し、可否を判断します。サポートサービスは、必要な書類を正しく整え、期限内に手続きを進める伴走役という位置づけです。
失業手当の受給資格要件(原則12か月以上、倒産・解雇等の場合は6か月以上)はハローワークインターネットサービスで公開されています。自分が対象になりうるかは、サービスに相談する前に一度確認しておくと判断がしやすくなります。
合法な申請支援と不正受給の境界線
「怪しい」という印象の背景には、公的給付金の申請に民間サービスが関わることへの漠然とした不安があります。結論として、実際に起きた事実に基づいて書類作成や手続きの進め方を案内する行為自体は違法ではありません。離職理由や就労実績など、事実として存在する内容をもとに、どの書類にどう記入すればよいかを整理して伝えることは、申請支援として成立する範囲です。
一方で、線を越えると不正受給になります。ハローワークの案内によれば、失業認定期間中のアルバイトや内職などの就労実績は、名称を問わずすべて正しく申告する義務があり、申告しなかった場合は不正受給として扱われます。実際とは異なる離職理由を主張するよう勧めたり、就労の事実を隠すよう助言したりするサービスがあれば、それは支援ではなく不正受給への誘導です。
虚偽の申告によって給付金を受け取った場合、不正受給として給付額の返還に加え、追加の納付を求められることがあります。事実と異なる離職理由や就労状況の申告を勧めるサービスには申し込まないでください。
料金相場|成果報酬型・定額型・マニュアル型の違い
社会保険給付金サポートの料金体系は、大きく3つのタイプに分かれます。
成果報酬型は、受給できた金額に対して一定の割合を報酬として支払う方式です。退職コンシェルジュの公式サイトによると、目安は受け取れる金額の10〜15%程度で、契約前の相談自体は無料としています。総支払額は受給額確定まで読みにくい一方、着手金がかからない点が特徴です。
定額型は、契約時にプラン金額が決まっている方式です。退職サポーターズの特定商取引法に基づく表記によると一括払い298,000円(税込)、退職サポートガイドの同ページによるとサポート期間に応じて10ヶ月プラン275,000円・18ヶ月プラン330,000円・28ヶ月プラン550,000円(いずれも一括払い)です。総額は事前に確定しやすい一方、実際の受給額が少なくても料金は変わりません。
マニュアル型は、書類の書き方や手続きの流れをまとめたテンプレートのみを低価格で提供し、申請作業は自分で行う形態です。担当者の伴走はない分、費用を抑えたい人向けの選択肢です。
失敗しない選び方|契約前に確認すべき3つのポイント
料金体系がどのタイプであっても、契約前に必ず確認しておきたいポイントが3つあります。
- 総額がいくらになるか、特定商取引法に基づく表記のページまで確認する(トップページに料金の記載がなく、特定商取引法ページにしか総額が載っていないサービスは珍しくありません)
- 返金保証の条件を原文で確認する(「全額返金」と書かれていても、虚偽申告や指示不遵守は対象外となるなど、除外条件が定められているのが一般的です)
- 自分が受給要件を満たしているかを契約前に自分でも確認する(サービス任せにせず、ハローワークや協会けんぽの窓口でも個別に確認する)
複数のサービスを比較する際は、料金の安さだけでなく「総額がいつ・どこで確定するか」「返金条件の除外事由は何か」の2点を並べて見比べると、契約後のトラブルを避けやすくなります。
よくある質問
Q. 社会保険給付金サポートは違法ですか?
事実に基づいて書類作成や手続きの進め方を案内すること自体は違法ではありません。一方、虚偽の離職理由を主張させたり、就労実績を隠すよう助言したりするサービスは不正受給への誘導にあたるため注意が必要です。
Q. 誰でも申し込めますか?
相談自体は原則として誰でも可能ですが、実際に給付金を受け取れるかどうかは雇用保険や健康保険の加入期間などの制度要件で決まります。対象になるかどうかは個別判断のため、ハローワークや協会けんぽへの確認が必要です。
Q. 会社に知られずに利用できますか?
多くのサービスはLINEやオンライン面談を基本としており、サービス側から勤務先に連絡することは想定されていません。ただし離職票の発行など会社側の手続きは必要なため、退職の意思表示自体を隠せるわけではありません。
Q. 診断名を取るよう勧められたら注意すべきですか?
はい。給付金の受給を有利にする目的で特定の診断名の取得を勧めるようなサービスは避けるべきです。体調不良が続く場合は、給付金の受給とは切り離して、まず医師に相談することが基本です。
Q. 受給できなかった場合、料金はどうなりますか?
返金保証を設けているサービスもありますが、条件は各社異なります。「全額返金」という表記だけで判断せず、特定商取引法に基づく表記や利用規約に記載された除外条件まで確認したうえで契約してください。
Q. 無料相談だけでも利用できますか?
成果報酬型・定額型を問わず、初回の相談は無料としているサービスが多く見られます。契約するかどうかは、料金・返金条件・自分の受給要件を確認したうえで判断して問題ありません。
申し込み前にやっておく3つの準備
社会保険給付金サポートを検討する際は、次の3つを申し込み前に済ませておくと判断がぶれません。
- 自分の雇用保険・健康保険の加入期間を確認し、受給要件の目安を把握する
- 候補のサービスの特定商取引法に基づく表記まで確認し、総額と支払時期を把握する
- 返金保証の除外条件を原文で確認する
- 虚偽申告を勧めるようなサービスには申し込まない
- 不明点はサービスに任せきりにせず、ハローワークや協会けんぽの窓口にも直接確認する
まずは自分がどの給付金の対象になりうるかを、次の記事で確認するところから始めてみてください。
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